腸活マッサージをみなさんはご存知ですか?
テレビや雑誌などではちょっとしたブームにもなっており、腸活マッサージの方法だけで一冊の本が出版されているほどですね。
しかし、多くの人が、そもそも何のために腸活マッサージを行なっているのかを忘れてしまっています。
何のためですか? そうです、便秘のためですよね。
であれば、便秘の原因や構造的な問題をまずは理解した上で、正しく、意味のある腸活マッサージを取り入れていきましょう。
腸活マッサージって、何のためにやるの?方法は1つじゃない!?
腸活マッサージは、言わずと知れた便秘のためのマッサージといっていいでしょう。
男性の方であれば、一度も便秘に悩まされたことがない人もいるでしょうが、女性の場合にはそうはいきません。
多くの女性が便秘に悩んでいます。そして、現代は便秘になるための要素がたくさんあるのです。
食生活の乱れの場合もあれば、ストレスの場合、そして、危険な病気が原因で引き起こされている場合もあります。
便秘の状態は、いつも同じではなく、問題が起きている場所も大腸の中でも様々です。
当然、その解決方法も1つじゃありません。
ここでは、便秘の原因を紹介しつつ、その解決のための腸活マッサージの方法やちょっとした工夫などを紹介していきます。
便秘の原因をしっかり知って、そもそも腸活マッサージは効くの?
原因がはっきりしている便秘とは!?
便秘には、原因がはっきりしているものとはっきりしていないものがあるんです。
その違いによって腸活マッサージ意味があるかどうかも分かれてきますので、まずはその種類を知っておきましょう。
①器質性便秘・・・消化器官の病気が原因となって起きている便秘
大腸ガンやクローン病などの危険な病気が原因となって、腸の構造自体に異常が起こってしまうことにより、便秘になってしまっているタイプの便秘になります。
便秘から腸閉塞になってしまうこともあるので、このタイプの場合には放っておかずに医師の診察を受けるようにしましょう。マッサージはその次になります。
②症候性便秘・・・糖尿病などの内科的な病気が原因となって起きている便秘
糖尿病やパーキンソン病など、内科的な病気が原因となって、腸の状態にも影響が起きてしまって起きている便秘です。
原因となる病気を治療中の方で、急に便秘となってしまったり、便秘が悪化してしまったり、その他にも気になる症状があれば、医師に相談するようにしましょう。腸活マッサージも原因をしっかり見極めてから行う方が無難でしょう。
③薬剤性便秘・・・お薬の服用が原因となって引き起こされている便秘
服用した薬の影響で起きてしまっているタイプの便秘となります。
便秘に影響する薬として考えられているのは、「抗コリン薬」や「抗うつ薬」などが知られています。
特に高齢者の場合には、多くの薬を服用している場合もあって、副作用的に便秘が起きる場合もあるので、薬が原因かもと思ったら、医師や薬剤師に相談してみましょう。
原因がはっきりしていない便秘とは!?
①機能性便秘・・・もっとも一般的な便秘とされているタイプ
偏った食事や運動不足といった生活習慣の乱れによって引き起こされる便秘になります。
それ以外にも、ストレスなどによっても、腸の働きが低下していまっても引き起こされるタイプの便秘です。
もっとも一般的な便秘のタイプといわれていますが、こんなタイプのときにこそ腸活マッサージなどは友好的だと考えられます。
もちろん、便秘が改善されない場合には、医師に相談して適切な治療を受けることも大切となってきます。
②便秘型 過敏性腸症候群(IBS)・・・腹痛・腹部不快感をくりかえすタイプ
この便秘型 過敏性腸症候群(IBS)は、便秘や腹痛、お腹の不快感が繰り返し、あらわれるタイプの便秘となっています。
原因がわからないタイプとはいわれていますが、IBSは、病医院で診察・治療ができる病気ですので、排便によって症状が改善したり、思い当たる症状がある場合には、医師に相談して、診察してもらえば、IBSであるかどうかわかるかもしれません。
他にもまだまだある、便秘の原因
一般的には、便秘は大きく最初の上記2つに分類されます。
しかし、当然、人間の体はそんなに単純なわけではないので、さまざまな原因が複雑に絡み合う便秘もあるのです。
そのため便秘の原因は、自己判断せずに、くれぐれも医師による適切な診断・治療を受けることをオススメします。
①直腸・肛門付近の筋肉や感覚の問題
便を押し出す力の低下や、腸や肛門周囲の筋肉の運動障害などが原因になる場合があります。
簡単にいえば、力が足りないってことになるます。
その他にも直腸の収縮力や感覚が低下する場合にも、便意を感じていても便が出しにくくなってしまいます。
②食事の量や水分量の問題
食事の量が少ない場合、水分不足の場合にも便の量が少なくなったり、便が硬くなったりすることがあります。
排便の回数が減る、あるいは強くいきんでもなかなか便が出ないという症状のケースがこれにあたります。
③その他
大腸に便はたまっていてても、便を運ぶ蠕動運動が弱い場合、病気で腸管が狭くなっている場合、病気で腸の一部に異常が起きている場合などにも、便秘が起きてしまう可能性があります。
短時間でできる腸活マッサージ方法からチャレンジしよう!
1日ほんの数分で腸活マッサージができれば、ベストですよね?
テレビやインターネットなどでは、さまざまな便秘解消法が紹介されていますが、情報が多すぎて、どれを試して良いのかわからないということもあるかと思います。
腸をしっかり動かすためには、正しい腸活が必要になってきます。
もちろん、みなさんにとって理想なのは、短な時間で効果の得られる方法だと思うので、これから、短時間で効果のあるといわれている腸活マッサージの方法を紹介していきます。
おなかをなでて腸を刺激:「ぐるぐる法」
腸活マッサージ「ぐるぐる法」は、腸を刺激する動きで行うものです。
<方法>
①両手をおへその周辺に重ね、ぐるぐると時計回りに約30回程度回します。
注意)硬くなっている部分は、ガスや便が溜まっています
②時計回りのマッサージが終わったら、次は反時計まわりに約30回行います。
このマッサージを行うと、腸の働きが良くなるだけじゃなく、腹部が温まり、血行促進につながったり、新陳代謝による体の活性化の効果も望めるといわれています。
ツボ刺激による、便秘撃退法
ツボ刺激も便秘改善するための腸活マッサージの1つになります。
おへそのななめ下にある大巨(だいこ)というツボが、その場所になります。
腸の働きを活性化させる効果があるツボだといわれています。
左右両方にあり、コツとしては大きく深呼吸しながら、大巨を刺激し、少し強めに刺激することになります。
前述した、「ぐるぐる法」と一緒にツボ押しすると、より便秘解消効果が期待できるといわれています。
うつ伏せに腸活マッサージ法!?
ダイエット効果があると話題になった骨盤枕をご存知ですか。
この骨盤枕には便秘も解消してくれる嬉しいメリットがあるのです。
骨盤枕は市販されているものを使う以外にも、自分で作ることもできます。
その場合には2枚のバスタオルを四つ折りにして、ぐるぐると巻きヒモで結び固定します。
<方法>
①骨盤枕を下腹部に置き、2分間うつ伏せになります。
②次に仰向けになり、腰のやや下部分に枕を置き2分間そのままにします。
枕が腸を刺激してくれることで、手軽に腸活マッサージができちゃいます。
腸活マッサージには、ねじれ腸が関係している!?
ねじれ腸だと便秘が治りにくい!?
近年分かった新事実として、便秘で悩む人の8割が「ねじれ腸」という、腸の状態にあるということです。
「ねじれ腸」とは、文字どおり、「大腸の一部がねじれてしまっている状態」となっています。
排便をしようにも、大腸がねじれてしまっているので、その部分で詰まってしまい、便秘が引き起こしてしまうのです。
さらに溜まった便の重さで大腸は伸びてしまい、絡みやすくなりねじれてしまうのです。
この悪循環が慢性的な便秘を引き起こしてしまっているといわれています。
ねじれ腸になりやすいタイプ
以下のような条件に当てはまる場合は、ねじれ腸の可能性が高くなってきます。
- 子供の頃から便秘がちなタイプ
- 腹痛を伴う便秘になりやすいタイプ
- 便秘後に下痢になってしまうタイプ
- 運動不足になった途端に便秘になるタイプ
もちろん、これだけでなく、「ねじれ腸」という現象は、遺伝的な要因が大きいともいわれています。
完全に治療するということは難しく、便秘になりやすい体質であるということになります。
ねじれ腸には、ねじれ腸マッサージで対応
腸活対策としては、「ねじれ腸マッサージ」になってきます。
テレビやインターネットで紹介されたのをきっかけに注目されるようになってきました。
ねじれ腸そのものは治せませんが、詰まった便を移動させることができれば便秘の解消にはつながっていくので有効です。
ねじれた腸を揺らしてほぐしてあげることができれば、便は排便してくれる方向に移動してくれる可能性が高まります。
腸の中でも、ねじれやすい箇所は「下行結腸」「横行結腸」「S字結腸」の3つだといわれています。
Step1・・・横行結腸と下行結腸へのマッサージ
立った状態で両足を肩幅に広げ、両手を水平に広げ、上体を左右交互にひねり、約1分間ずつ、計2分間続けます。
Step2・・・下行結腸へのマッサージ
①仰向けになり、両膝を立て、腰の下に座布団やクッションなどを敷きます。
②左側の肋骨の下あたりから骨盤にかけて、両手で押していき、約1分間続けます。
Step3・・・S字結腸へのマッサージ
①おへその下から恥骨にかけて両手の指で押していき、約1分間行います。
②反対に恥骨からおへその下にかけて、腸を持ち上げるようにマッサージを、約1分間行います。
どのマッサージも腸が揺れるように行うのがポイントです。
これらの運動を1セットとして、朝食前と就寝前の2回行うのが、ベストです。
1回4分間、合計でも1日たった8分間の運動なんです。
それで、効果が出るならやるにこしたことはないでしょう。
腸内環境をよくするメソッドを取り入れよう!
水を一気に飲んだり、はちみつレシピを取り入れよう
まずオススメするのが、朝に水を一気飲みすることです。
腸があまり動いていない朝に行うことで、胃の中の水の重さで腸が刺激されるカヌオセがあります。
水の量はコップ1杯で十分です。
その他には、はちみつを使った、「大根おろしはちみつヨーグルト」のレシピも効果的です。
ヨーグルトのビフィズス菌の働きにより、最強の整腸剤として活躍してくれます。
このレシピは以下となっています。
- ヨーグルト:200g
- 大根おろし:大さじ2
- ハチミツ:大さじ2
油やお酒にもこだわってるみる!
アマニ油(亜麻仁油)をご存知ですか?
このアマニ油を飲むことで、大腸までアマニ油が届き、腸の潤滑油となってくれます。
さらには、アマニ油に含まれる「オメガ3脂肪酸」が腸の炎症を抑え、働きを活発にしてくれます。
飲む量も簡単で、1日に大さじ1杯で十分です。
その他にも、イチゴ甘酒も友好的です。
飲む点滴といわれ、エサとなる食物繊維といちごを加えることで、腸内環境の改善に役立ちます。
いちご甘酒のレシピは以下となります。
- 100ccの甘酒
- イチゴ3つ
決め手は腸刺激エクササイズと肛門ツイスト
なんだかんだで、一番大事なの腸への刺激です。
「腸の左下」、「腸の右上」という大腸の中でも便が詰まりやすい、2大ポイントを刺激します。
<刺激方法>
①つまりポイントを指でつまみながら、揉みます。
②揉みながら、腰を大きく回します。
③1回につき、5周~10周回します。
この刺激方法、大腸の動きが改善されるかもしれません。
そして、最後に紹介するのが肛門ツイストになります。
肛門ツイストは、お尻の力を鍛える運動であり、特に肛門周りの筋肉を鍛えることができ、排便時の行動が楽になるそうです。
<方法>
①まずは椅子に、両手で捕まり股を開いてしゃがみます。
②片足を前に倒しながら、体を左右交互にツイストします。
(ポイント)お尻を振るように意識すること。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
現代人、その中でも特に女性は便秘になりやすいタイプだといわれています。
その原因によっても、その治りやすさは変わってきますが、まずは病気が原因かどうかは医師にしか分からないので、何か病気をもっている場合にはまずは医師に相談をしてみましょう。
食生活やストレス、運動不足など、生活習慣が関係している場合には、ここで紹介した腸活マッサージを実践しながら、便秘対策をがんばってみてください。
いずれの場合も、短期間で回復することを期待せず、気長にチャレンジしていきましょう。
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